「健康貯金」が拓くセカンドキャリアという名の最高の財産定年後こそ人生最大の投資を!「健康貯金」というセカンドキャリアという名の最高の財産

「お疲れ様でした」のその先に
定年退職。長年にわたるお仕事、本当にお疲れ様でした。これまでの頑張りが報われる、人生の大切な節目ですね。ちょけん先生からも、心からの「お疲れ様でした」をお伝えしたい気持ちでいっぱいです。
でも、ちょけん先生がお伝えしたいのは、定年退職は決して「ゴール」ではないということです。それは、これまで培ってきた知識や経験、人とのつながりという「宝物」を活かして、自分らしい未来を創り出すための「新しいスタートライン」だと感じます。
私がいつもお話ししている「健康貯金」という考え方、実はこの新しいスタートを切るための道しるべなんです。健康は、ただ守るものではありません。お金のように、日々の小さな努力で少しずつ「貯めていく」ことができるんです。そして、この「貯金」こそが、あなたの第二の人生、いわゆるセカンドキャリアを最高に豊かなものにするための、何よりも大切な“先行投資”となるんです。
今日は、どうして「健康の貯金」と「第二の人生」がこんなにも深く結びついているのか、私のこれまでの活動事例も交えながら、優しい言葉でじっくりとお話ししていきたいと思います。
人生100年時代、どうして「健康の貯金」が必要なの?
平均寿命と健康寿命の間に潜む「もったいない」ギャップ
日本は、世界でも有数の長寿国になりました。これは本当に素晴らしいことですね。でも、ただ長く生きるだけでなく、誰の手も借りずに、自分らしく健康に生活できる期間を意味する「健康寿命」をいかに長く保つかが大切になってきます。厚生労働省のデータによると、平均寿命はどんどん延びていますが、実は健康寿命との間にはまだ少しだけギャップがあるんです 。このギャップを縮めることができれば、私たちの生活がもっともっと楽しくなるだけでなく、社会全体にとっても、医療や介護にかかる費用を抑えるという、大きな「貯金」になるんですよ 。
定年後、心と体に起こるちょっとした変化
定年退職は、生活に大きな変化をもたらしますよね。これまで会社生活が自然と作り出してくれていた「規則正しいリズム」(朝決まった時間に起きて、通勤して、仕事をするという習慣)や、「社会とのつながり」(同僚との交流や人間関係)が、急に少なくなってしまうことがあるかもしれません 。
そうすると、体が動かなくなって筋力が弱ったり(サルコペニア)、骨がもろくなったり(骨粗しょう症)するリスクが高まってしまいます 。また、食事の準備が面倒になって偏りがちになり、生活習慣病が進んでしまう可能性も 。さらに、人と会う機会が減ると、なんだか孤独を感じてしまったり、心の健康に影響が出たり、認知症のリスクが高まったりすることも指摘されています 。
定年後の心身の不調は、決して「年だから仕方ない」と諦めるものではありません。これまで無意識に私たちの生活を支えてくれていた「規則正しい生活」や「社会的つながり」という、目に見えない“大切な財産”が少しずつ失われることに起因しているのです。この失われた財産を、今度はご自身の意志で、楽しく、計画的に「健康貯金」として積み直すことが、定年後の人生を最高に豊かなものにする鍵となります。これは、生活習慣病の予防 だけでなく、心の安定 や認知症予防 にもつながる、とても深いお話なんですよ。
いますぐ始められる!3つの「健康の貯金」習慣
お金を貯める時、まず無駄をなくして、毎月の予算を立てて、どれだけ貯まったかを確認しますよね。それと同じように、健康も「計画的に貯める」ことができます 。ちょけん先生が特にオススメする、誰でも今日からすぐに始められる3つの「健康の貯金」をご紹介します。
1 体の貯金:無理なく楽しく体を動かす「ちょけん体操」
適度な運動は、定年後の元気な体を支える何よりの土台です。筋力を保つことは転倒の予防になりますし、骨を強く保つことは骨折のリスクを下げてくれます。そして、生活習慣病の予防にも欠かせません 。
私の活動では、デイサービスセンターやシニア向けの施設に伺って、皆さんで「椅子に座ったままできる体操」や「セラバンド、タオルを使ったストレッチ」を楽しんでいます 。以前、100歳になられる方が、にっこり笑顔で参加してくださったことがありました 。これって、運動には年齢の壁なんてないんだ、という何よりの証拠だと思いませんか?
また、イオンモールで開催しているウォーキングイベントは、ただ歩くだけではなく、運動を「楽しみ」に変え、同時に新しいお友達との出会いも生み出す、素敵な場所になっています 。
それに、身近なゲーム機も健康貯金の強い味方です。最近のブログでもご紹介したように、Nintendo Switchを使って体を動かす「新しい健康習慣」を始めてみるのはいかがでしょうか ?専用のリングコンを使う『リングフィット アドベンチャー』で本格的な運動を楽しんだり、脳を刺激する『脳トレ』に挑戦したり、あるいは『あつまれ どうぶつの森』でゆったりとした時間を過ごして心に安らぎを得たりと、あなたのペースに合わせて無理なく続けられる選択肢がたくさんあります 。
2 食の貯金:毎日を彩る「食生活のひと工夫」
元気な体を維持するためには、バランスの取れた食事が欠かせません。年齢を重ねると、どうしても筋肉量は自然と減ってしまいますから、筋肉のもとになるタンパク質を意識して摂ることがとても大切になります 。
具体的な実践としては、まず1日3食を基本にすること 。そして、毎食「主食・主菜・副菜」を揃えた「一汁三菜」を意識してみましょう 。朝食がパンだけなら牛乳やヨーグルトを、昼食が麺だけなら卵やお肉を加えてみるなど、ほんの少しの工夫で必要な栄養素を補うことができるんですよ 。
3 心とつながりの貯金:新しいコミュニティと「生きがい」という宝物
社会とのつながりが途切れてしまうことは、心と体の健康にとって大きなリスクです。新しいコミュニティに属して、人との交流を続けることは、心の安定 や認知症の予防 に効果的です。
私のパーソナルトレーニングを受けているお客様の声は、このことの重要性を物語っています。例えば、72歳女性の方は「トレーナーの明るく朗らかな人柄が、心の癒しにもなっている」と語ってくれました 。また、55歳の男性の方は「運動をすると、仕事が大変な時でも活力が湧いてくる」とお話ししてくれました 。身体の健康を追求する行動が、結果として心の健康にも深く良い影響を与えているのですね。
これらの健康貯金の習慣をまとめて、あなただけの「健康貯金ポートフォリオ」を考えてみませんか?
| 項目(貯金の種類) | 具体的な行動 | 得られるリターン |
| 体の貯金 | 家で行える簡単なトレーニング、ウォーキング、Switch活用、ちょけん体操 | 転倒予防、筋力・体力維持 |
| 食の貯金 | 主食・主菜・副菜の意識、タンパク質摂取 | 生活習慣病予防 |
| 心とつながりの貯金 | 趣味、地域活動、人との交流 | 心の安定、認知症予防 |
この表は、たくさんの健康貯金のアイデアを、一目でわかりやすく整理したものです。これをあなた自身の「健康の資産運用」ポートフォリオとして、ぜひ眺めてみてください。何から始めようか、そして、それぞれの行動がどんな素敵な未来につながるのかを、楽しく想像できるはずです。
健康貯金がもたらす最高の財産「セカンドキャリア」
セカンドキャリアの新しい定義
セカンドキャリアという言葉は、もともとはプロスポーツ選手が引退後に歩む第二の道 を指す言葉でした。でも、人生100年時代を迎えた今、その定義は「定年退職後や人生の節目におけるキャリアチェンジ」へと広がっています 。それは、単なる再就職ではなく、これまでの経験を活かした「自己実現」や「社会貢献」 、そして「生きがい」を含む、もっともっと広い概念へと進化しているのです。
健康とセカンドキャリアの素敵な関係
健康とセカンドキャリアは、お互いをどんどん高め合う「正のフィードバックループ」を形成します。これは、どちらか一方だけでは成し得ない、相互に支え合う関係です。
まず、健康貯金がセカンドキャリアへの道を拓きます。健康で元気な期間が長くなれば、定年後も働き続けられる可能性が広がります 。身体が元気であれば、新しいスキルを学ぶ気持ちも自然と湧いてきます。新しい仕事やボランティア活動への参加も可能になります。ちょけん先生のクライアントである50代の富永さんは、トレーニングを始めて約4ヶ月で「体力と筋肉量が徐々に戻ってきた」と語ってくれました 。このように、健康は新しい挑戦を可能にする何よりの土台となるのです。
次に、セカンドキャリアが健康を後押ししてくれます。新しい仕事や活動を通じて人との交流が生まれれば、社会的孤立を防ぐことができ 、心の健康が保たれます 。目的を持って活動することは、生活に張りをもたらし、心と体の活力を維持する上でとても重要です。
この素敵な関係を、以下の表で整理してみましょう。
| 健康貯金がもたらすメリット(セカンドキャリアへ) | セカンドキャリアがもたらすメリット(健康貯金へ) |
| 身体的活力: 新しい仕事や学びへの挑戦を可能に | 目的意識: 生活に張りが出て心身の活力を維持 |
| 精神的安定: 環境の変化によるストレスに強くなる | 社会的つながり: 孤独感を解消し、心の健康を促進 |
| 認知機能維持: 新しいスキル習得や活動の土台となる | 身体活動: 新しい活動が自然と運動機会となる |
この表が示すように、健康とセカンドキャリアの結びつきは、「健康だから働ける」という一方向の関係だけではありません。両者が互いに影響を与え合い、強化し合う構造を持っています。この好循環を作り出すことができれば、定年後の生活を単なる余生ではなく、「成長し続ける第二の人生」へと変える力が生まれるのです。
未来は「今」の積み重ね
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「健康貯金」は、決して難しいことではありません。それは、「今日はエレベーターではなく階段を使ってみよう」という小さな決意から始まります。「朝食のパンに卵をプラスしてみよう」というひと工夫も立派な貯金です。そして、「旧友に近況報告のメールをしてみよう」という、小さな行動も心とつながりの大切な貯金になります。
未来のあなたは、「今」のあなたの行動によって作られます。定年後の人生を「最高の財産」にするために、今日からほんの少しだけ、健康に「投資」してみませんか?ちょけん先生は、皆さんの第二の人生が、輝きに満ちたものになるよう、心から応援しています。
