疲れ知らずの毎日へ!胸郭の柔軟性を高める簡単エクササイズで、軽やかな身体を手に入れよう

「なんだか最近、すぐに疲れてしまう」「以前よりも体力が落ちた気がする」そんな悩みを抱えていませんか?もしかしたら、その原因は「胸郭(きょうかく)」の硬さにあるのかもしれません。

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健康寿命を延ばす秘訣を伝授!ちょけん先生がお届けする、疲労回復&予防のための特別講座

皆さん、こんにちは!「健康を貯金する」をモットーに、皆さまのすこやかな毎日をサポートする、ちょけん先生です。今回は、多くの方が悩まされている「疲れやすさ」を解消し、「疲れにくい、そして疲れをため込まない」理想的な身体へと導くための、とっておきの体操をご紹介します。テーマはズバリ、「胸郭周辺の筋肉を徹底的にほぐし、柔軟性を取り戻すこと」。近年、私たちの生活様式は大きく変化しました。特に、新型コロナウイルスの影響により、自宅で過ごす時間が格段に増えたという方は少なくないでしょう。

長引く在宅時間、その代償は「姿勢の歪み」と「隠れ疲労」

さて、皆さんはご自宅で過ごす際、どのような姿勢でいることが多いでしょうか?私自身を振り返ってみると、家では一日の大半を椅子に座って作業をしたり、リラックスしたりして過ごしています。おそらく、「家ではほとんど立って過ごしている」という方は、現代社会においては稀有な存在なのではないでしょうか。このように、座っている時間が必然的に長くなったこの一年。実は、この「長時間座位」が、私たちの身体にさまざまな不調を引き起こす原因となっているのです。その代表的なものが、背中が丸まってしまう「猫背」に代表される姿勢の歪みです。特に、ご高齢の方々にとっては、この影響がより深刻な形で現れる傾向にあります。

猫背が引き起こす、肩こり・腰痛以外の深刻な問題とは?

猫背と聞くと、多くの方が真っ先に思い浮かべるのは「肩こり」や「腰痛」といった、痛みとしての自覚症状でしょう。もちろん、これらも非常につらい症状であり、日常生活の質を大きく低下させます。しかし、猫背がもたらす悪影響はそれだけではありません。実は、もう一つ見過ごされがちな、しかし非常に重要な症状として「疲れやすい」という状態が挙げられるのです。

なぜ、猫背になると疲れやすくなってしまうのでしょうか?その主な原因の一つとして、胸郭、つまり胸周りの肋骨や胸椎、胸骨といった骨格と、それを取り巻く筋肉群がガチガチに硬くなってしまうことが挙げられます。特に今年は、在宅時間の増加に伴い、パソコンの画面を見つめたり、長時間テレビを視聴したりする機会が増えた方が多いのではないでしょうか。このような生活習慣が、知らず知らずのうちに猫背を助長し、胸郭の柔軟性を奪う「現代型猫背」のトレンドを生み出してしまっているのです。もし、「今年に入ってから猫背が悪化した気がする」と感じている方がいらっしゃいましたら、それはある意味、時代の変化に敏感に反応している証拠かもしれませんね(苦笑)。

日常の何気ない動作や習慣も、胸郭を硬くする原因に

胸郭周りの筋肉が硬くなる原因は、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用だけではありません。例えば、日常的に重い荷物を持つ際、身体はどうしても下方へと引っ張られる力を受けます。この力が繰り返し加わることで、肩周りの筋肉は緊張し、胸郭の動きを制限してしまうことがあります。また、前述の通り、座っている時間が長いと、無意識のうちに肩が内側に入り込み、背中が丸まった姿勢になりがちです。このような姿勢が常態化することも、胸郭の柔軟性を損なう大きな要因となります。

これらの筋肉が一度硬くなってしまうと、肩関節は正常な位置よりも前方へと歪んでしまいます。その結果、肋骨一つひとつの動きが悪くなり、肺が十分に膨らむためのスペースが確保できなくなります。すると、呼吸は浅く、速いものになりがちです。浅い呼吸では、身体の隅々まで酸素を効率よく届けることができません。これが、慢性的な疲労感や倦怠感、集中力の低下といった症状を引き起こすのです。さらに、背中が丸まりやすくなることで、見た目の印象が悪くなるだけでなく、内臓への圧迫やさらなる姿勢の悪化という悪循環に陥ってしまう可能性もあります。

胸郭を解放し、質の高い呼吸を取り戻す体操の効果

今回ご紹介する体操を日常生活に意識して取り入れることで、これらの硬くなった胸郭周りの筋肉の柔軟性を効果的に高めることができます。筋肉がしなやかさを取り戻せば、肋骨の動きもスムーズになり、自然と深く、ゆったりとした呼吸がしやすい身体へと変化していきます。

深い呼吸ができるようになると、得られるメリットは「疲れにくさ」の改善だけにとどまりません。実は、深い呼吸は、身体の深層部にある「インナーマッスル」を効果的に刺激し、活性化させる働きも持っています。インナーマッスルがしっかりと機能するようになると、体幹が安定し、腰痛の予防や改善に繋がります。また、腹部のインナーマッスルが鍛えられることで、気になるお腹周りの引き締め効果、つまりダイエット効果も期待できるのです。まさに一石二鳥、いや三鳥の効果と言えるでしょう。

今日、あなたが少しだけ意識して行う体操が、明日の、そして未来のあなたの身体を確実に良い方向へと変えてくれます。単なる気休めではなく、根本からの体質改善を目指すことができるのです。

さあ、この機会にぜひ、ご紹介する胸郭を柔らかくするための体操を習慣にしてみてください。そして、長年悩まされてきた「疲れ」とは無縁の、エネルギッシュで快適な毎日を手に入れましょう!あなたの健康的な未来への第一歩を、心から応援しています。

この記事を書いた人

出張型のシニア・高齢者向けの体操教室トレーナーをしています。
イベント企画会社、法人様、自治体、地域包括支援センター、介護施設、グループホームなど様々なところからご依頼をいただいております。大手介護施設から新宿の大手百貨店、400人規模の会場から10人規模の体操までお客様のご要望に合わせて対応いたします。

全国どこでも出張対応しています。シニア・高齢者向けのイベントのお考えの方はまずはお気軽にご相談ください。

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