「ポイ活」で楽しみながらポイントゲットor「ポケモンGO」でポケモンゲット!それぞれの魅力

健康を未来に“貯金”する出張体操

みなさんこんにちは!健康を貯金するちょけん先生です。

わたしは、地域包括支援センターや福祉施設と協力しながら、全国各地でシニア向けの出張型体操教室を開催しています。最近では福祉系以外にも、イベント会社や自治体主催の健康イベントなど、幅広い分野からご依頼をいただくことが増えており、全国いろんな場所へお伺いするようになりました。

外出の機会が増えた今、気になる「体の衰え」

ここ数年で外出や人との交流の機会が増えてきた一方で、僕が体操教室の現場で日々感じているのは、「体の不調や痛みを感じるシニアの方が増えている」ということです。

特に気になるのが、足腰の衰えやバランスの低下によって転倒してしまう方が増えている点。
実際に、転んでけがをしたというご相談や、「久しぶりに歩いたら膝が痛くなった」「腰が重くて出かけるのが億劫になった」といった声を聞くことが、以前よりも明らかに多くなっています。

こうした変化の一番の原因は、やはり「運動不足」です。

シニアの運動不足が深刻な社会課題に

最近では、シニア世代の運動不足が社会全体の課題として取り上げられるようになってきました。
テレビや新聞、ニュースサイトでも「運動機会の減少」が健康リスクにつながっているという話題を目にすることが増えています。

確かに、体を動かす習慣は一度失ってしまうと、再び取り戻すのがとても難しいものです。
筋力や柔軟性、バランス能力は年齢とともに低下しやすいため、定期的な運動を「習慣化」することが何より大切です。

ウォーキングは効果的。でも…“元気な人”だけの習慣になっていませんか?

メディアなどでは、手軽で安全な運動方法として「ウォーキング」が推奨されることが多くあります。
もちろん、ウォーキングは心と体の両方にとても良い影響があります。
しかし実際に歩いているシニアの方を見ると、すでに体力に自信のある“元気なシニア”が中心のように感じることが多いのです。

本当に運動が必要なのは、
「最近体力が落ちたな…」
「ちょっとした段差でもつまずきやすくなった」
と感じている方たちではないでしょうか?

今、習慣化しておかないと、これから先ますます身体の衰えが進み、取り返しがつかなくなる可能性もあります。

モチベーションを高める「ポイ活」や「ポケモンGO」の活用法

最近のニュースでは、運動習慣がないシニアでも“楽しく歩き続けられる仕組み”として「ポイ活アプリ」が紹介されることが増えてきました。
歩いた歩数に応じてポイントが貯まり、商品券や景品と交換できるというもので、ちょっとしたお楽しみ感覚で始める方も多いようです。

そして、僕自身が何年も続けているのが「ポケモンGO」です。
アプリを起動して街を歩いていると、ポケモンと出会ったりアイテムが手に入ったり…。
まるで“冒険するように歩く”という感覚が味わえます。

目的のある散歩、楽しさのある運動というのは、習慣化するための大きなカギになるんです。

【メディアで取り上げられていたポイ活とは】

まずはみなさんはポイ活といった言葉を聞いたことがありますか?

ポイ活とは「ポイントを貯めたり、貯めたポイントを活用すること」です。お買い物をした際に店員さんに「ポイントカード(または当店のアプリ)はございますか?」と聞かれた経験はあると思いますが、身近なところでいうとあれもポイ活です。しかし、ウォーキングのポイ活はそういったものとは少し違います。ウォーキングの際に使うポイ活は歩く歩数でポイントが貯まっていくアプリになります。歩いて貯めたポイントは、アプリと提携しているさまざまな機関や企業、お買い物等で貯めたポイントを活用できるようになっています

【各自治体が力を入れている自治体のポイ活アプリ】

この歩くことでポイントが貯まるポイ活アプリですが、最近では各自治体がシニアや運動不足の解消のため独自のものを開発しています。インターネットで自身が住んでいる「地域 ポイ活」と検索すると出てきます。それぞれの地域で観光地をバーチャルで巡るなどといった独自な特徴を活かしております。

体力がない方でも、バーチャルで観光旅行ができるので家のまわりの散歩であっても、モチベーションを維持し楽しく続けることができます

貯めたポイントはポイ活アプリと提携している企業や行政が用意した商品との交換や抽選に応募できます。

【目標や運動効果を可視化できるのでモチベーションにつながる】

多くのポイ活アプリは毎日の歩いた歩数を見ることができます。最初無理のない程度に始めたお散歩もかもしれませんが、徐々に歩くための筋肉が増え、歩数も増えてくると自身のカラダの変化を見る事ができモチベーションにつながります。また、ポイ活アプリの中には最初に毎日の目標の歩数を決めるものもあります。目標を決めてはじめることもまたモチベーションに繋がります。最近ではバーチャルで観光地を歩いて周る機能がついているものもあり、旅行や遠出を控えているシニアでも旅行を疑似体験できます。

【シニアが自治体のポイ活をやるメリット】

1. いつでもどこでも自分ペースでウォーキングができる : 

自分の好きな時間に、自分のペースでウォーキングができます。また、家の周りや近くの公園など、行き馴れた場所を散歩しながらポイントを貯められる

2. 健康管理に役立てることができる : 

ウォーキングアプリを利用することで、歩行距離や消費カロリーなどを記録して、健康管理に役立てることができる

3. 生活の刺激になる : 

ウォーキングアプリを使って、友人と一緒にウォーキングを楽しむことや、日々歩くことで近所の方々との交流の機会につながり生活の刺激になる

4. イベントやキャンペーンが開催されることもある : 

ポイ活アプリの中には一定期間で歩いた距離に応じてポイントが付与されたり、イベントやキャンペーンが開催されたりするものもあり、達成感を味わいながらウォーキングを楽しむこともできます。

【歩く+ゲームの大人気ゲームポケモンGO】

コロナ前からリリースされていましたが、コロナ禍になりさらに人気が加速したゲームが「ポケモンGO」です。

先日仕事の移動中にポケモンGOを使って歩いていたらいつもさほど多くない公園が混んでいました。僕も実はその混んでいる公園が目的地でした。そこにいた人のほとんどの目的がその公園に出るポケモンです。

そこで驚いたのがそこに集まっていた年齢層です。親子連れで父と子でポケモンGOをそれぞれやっていた20代の女の子がいたり、30代の僕に近い年齢層の方もちらほらいましたが、1番多かったのが60歳を超えたアクティブシニアでした。なかでも70〜80代のおじいちゃんおばあちゃんが、スマホを複数台持ってポケモンGOをやっているといった光景もみられました。そしてしばらくそんな方々の様子を見ていると、公園でポケモンを捕まえた後はそのままお散歩を楽しんでいたり、シニアの友人同士で談笑しながらまた他の場所にウォーキングしたりといった光景が多くみられました。

ただのウォーキングは正直あまり楽しいものではないと僕も思っており、明確な目標がある場合は続けられるかもしれませんが、一定期間続けて習慣にまで落とし込むのはそれなりに大変です。そんなさほど楽しくないウォーキングを楽しいものに変え、いつもより遠回りしてみようかなという気にさせるアプリがポケモンGOです。小学生の子供を連れているおじいちゃんおばあちゃんも複数組いたのでお孫さんとの交流にも一役かっているようでした。

【シニアがポケモンGOをやるメリット】

1. 運動不足解消につながる : 

外に出てポケモンを探すために大きな公園や広い街中を歩き回ることで、運動不足解消につながり、転倒予防や免疫力アップにも繋がり健康によい。

2. 脳トレになる : 

ポケモンGOを楽しむためには、ポケモンを集めたり、バトルに参加するために、ポケモンの情報を集めたり、アイテムの使い方を覚えるといったことをしていきます。このようなゲーム操作は、脳トレになり、記憶力や判断力を高め認知機能の維持にも繋がります。

3. コミュニケーションのきっかけになる : 

ポケモンGOは、同じ場所を訪れる人たちと交流することができます。シニア同士の交流のきっかけになるだけでなく、孫との交流だけでなく、若い世代との交流やも生まれることがあります。実際ちょけん先生もこれまでにポケモンGOの出先で会話から仲良くなって友達になった方も複数名おります。

4. 娯楽として楽しめる : 

ポケモンを捕まえたり、バトルに参加したり、アイテムを集めたりと、多くの要素を含んでおり、娯楽として楽しみながらウォーキングをおこなうことができます。

5. 陽の光を浴びたり身近な自然に触れることができる : 

ポケモンは公園や街中に出現するので、身近な自然に触れることができます。シニアにとって自然に触れる機会を増やすことは、ストレス解消やリフレッシュにもつながります。また、外出し陽の光を浴びることでビタミンDがカラダの中で作られて免疫力アップにつながります。

自治体のポイ活やポケモンGOなど日常の運動習慣を楽しんで続けるためのアプリやツールがどんどん増えてきています。運動は大切だということは多くの方は知ってはいてもそれを続けることは決して簡単なことではありません。こういったアプリを活用して健康なカラダのために運動習慣を身につけていきましょう!

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