壁を使って骨盤を動かす体操

足が上がりにくくなった方へ。今日から始めるやさしい体の動かし方
こんにちは。出張体操トレーナーのちょけん先生です。
いつも「健康を貯金する」お手伝いを、地域の皆さまと一緒にさせていただいております。
福祉施設や地域包括支援センターでの体操教室、最近では企業の健康イベントにも参加させていただくなど、さまざまな場面で、日々健康づくりに取り組んでいます。このブログでは、ご自宅や施設で過ごされる皆さまが、毎日無理なく続けられる体操を中心にご紹介しています。
今回は、「最近、足が上がりづらいな」と感じている方に向けて、骨盤をやさしく動かす体操をご案内いたします。
どうして足が上がりにくくなるの?
年齢とともに、足が思うように上がらなくなってきた…そんなお声をよく耳にします。
実はこれ、筋力の低下だけが原因ではありません。
特に注目したいのが、骨盤まわりの動き。
お尻や股関節、骨盤の筋肉が固まってしまうと、足を持ち上げるときに必要な「骨盤のほんの少し後ろへ倒れる動き」が出にくくなります。
この小さな動きができないことで、足が重たく感じるようになるのです。
ご自宅の壁を使って、やさしく骨盤を動かしましょう
今回は、そんな骨盤まわりの動きを助けるために、壁を使って行うやさしい体操をご紹介します。
お部屋の中で簡単にできるので、朝の目覚めの時間や、ちょっとした休憩タイムにもおすすめです。
【準備のしかた】
- 背中を壁にピタッとつけて立ちます。
- 両足は肩幅に開き、少し前に一歩出すようにしましょう。
- 両手は、胸の少し上のあたりで軽く構えます。
【動きのポイント】
- 息をフーッと吐きながら、お尻を前に出すようにして、骨盤をやさしく動かします。
- 背中は壁につけたまま。背中が丸まらないように気をつけましょう。
- 骨盤だけをそっと前に出すようなイメージで。
この動きを、ご自身のペースで10回ほど繰り返してみてください。
気をつけたいポイント
途中で「背中がつかれてきたな」と感じた場合は、少しお休みして様子を見てください。
もしかすると、背中ごと動かしてしまっているかもしれません。
無理せず、まずは5回程度から始めてみるのも大丈夫。
慣れてきたら、少しずつ回数を増やしていきましょう。
終わったあと、足の動きをチェックしてみてください
この体操をやった前後で、ぜひ「足の上がりやすさ」を比べてみてください。
「なんだか軽くなった気がする」「立ちやすくなった」など、小さな変化に気づく方も多くいらっしゃいます。
骨盤のまわりが少しずつ柔らかくなってくると、日常の動きが楽になりますよ。
この体操は、こんな方におすすめです
- 足が重たくて、動きにくさを感じている方
- 腰まわりや骨盤がかたくなってきたなと感じる方
- 転ばないように、しっかりと歩きたいと思っている方
- 自宅でできる運動を探している方
健康は、一日一日の積み重ねです。
毎日ほんの少しでも、体を動かしておくことが、将来の安心につながります。
今日のこの体操を、「健康を貯金する」第一歩として、ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
次回の体操もどうぞお楽しみに。